反復する生き物

好きな本を何回も読んだ感想と考察あれこれ。上部はこれから読む方、下部はもう読んだ方向け。読まずにネタバレのみ希望の方向けでは無いので、ご注意を。

日曜劇場 ノーサイド・ゲーム1,2話

日曜劇場 ノーサイド・ゲーム1,2話

(TBSテレビ)

 

原作を読みましたので、ドラマにも触れます。

今の時点で放送は2話までです。ここまででの原作との比較など、綴ってみたいと思います。

どちらも読んでいる&見ていることを前提としていますので、原作未読、ドラマ未視聴の方はご注意くださいね。

 

www.tbs.co.jp

 

原作についての記事はこちら↓ 

www.dmnla.com

 

【1,2話あらすじ】

大手自動車メーカー・トキワ自動車に勤務する君嶋隼人(大泉洋)は、経営戦略室で出世街道を進むエリート社員だったが、企業買収問題で常務取締役・滝川桂一郎(上川隆也)と衝突し、左遷。ラグビーチーム・アストロズのGMも兼務という府中工場の総務部長に就任することに。

自身ラグビーは全くの素人、当然人事に不満の君嶋。素人ということで選手たちからの風当たりも決して良くはない。その上、アストロズは社長・島本博(西郷輝彦)の肝入りだが、経費ばかりかかって収益が上がらないため、滝川は廃部も辞さない模様。本社への未練をいまだ持つ君嶋は、本社への復帰を目論見、滝川に阿る方向に傾きかける。しかし、滝川にはその気が無いと知った君嶋は反旗を翻し、企業人としてのプライドと再起を賭け、低迷に喘ぐアストロズの再建に乗り出すことになる。

廃部の危機は一旦脱出したアストロズだったが、辞任した監督の後任が決まらない。その折、大学ラグビーの常勝軍団・城南大学の柴門琢磨監督(大谷亮平)更迭のニュースが。「優勝を知る監督」を求めるアストロズのニーズに合致するが、実は君嶋も柴門も城南大学の出身で同期。君嶋は学生時代からラグビー界のスターだった柴門に複雑な感情を抱いており、素直に監督のオファーを出すことができないでいたが、意を決して柴門に電話したところ、柴門に不自然なほど強く拒絶され…

 

【感想】

今のところ、原作にもほぼ忠実で面白いです。

最初に書くあらすじは、いつも見たり読んだりしたものを自分でまとめているのですが、今回のは原作の記事で書いたものをコピペして始めました。

あと、何が良いって、大げさでないところ。

連ドラなので、必ず各回に「ヤマ場」があるわけですが、その演出が仰々しくないといいますか。

『下町ロケット』は、第2シーズンがあまりにもという感じだったので、もう割り切って別物として楽しもうと思ったくらいでしたが。

 

特に2話の、柴門に監督のオファーを出し、頭を下げる君嶋のシーンは、派手ではないですがグッときます。原作では、君嶋と柴門は一度だけですが学生時代会話をしたこともあり確執は全く無いので、さらに淡々としているのですが、君嶋の言葉には真摯な情熱があり、本当に良いシーンです。

原作では、君嶋をはじめ登場人物の家庭の描写は0なのですが、ドラマでは、柴門は君嶋の学生時代の憧れのシオリちゃんと結婚したことが後からわかります。気持ちは若干複雑そうでしたが、君嶋も松たか子さんと結婚できているので十分勝ち組でないかと思います(笑)

あと、柴門が監督になる前に、アストロズ全員に手紙を書き、君嶋が渡すところもヤマ場ですが、原作では全員にまで書いていないのではと思っていました。でもこれ、原作でも柴門は全員に書いていました。凄く良かったのですが、少々意外でした。

 

予想以上に2話の大谷亮平さんの柴門が格好良かったので、先に柴門について触れてしまいましたが、私が推したいのは浜畑です。

元日本代表にしてアストロズのスタンドオフ・浜畑譲(はまはた・じょう)。演じている方は、廣瀬俊朗さんとおっしゃいまして、慶応大学ラグビー部出身で、実際にも日本代表経験のあるプレーヤーだったという…

なのでドラマでは、浜畑の出身校は慶応になっていましたね。

ラグビーを観るのは割と好きなのですが、選手やチームには全然詳しくないので、廣瀬さんのことは全く知りませんでした。見ていて、随分ハマり役の俳優さんがいるもんだ、くらいに思っていたので、本当に選手だった方が演じているとは思いも寄らず…ネットでも好演だという声をたくさん見かけます。

で、調べてみたらアストロズのメンバーを演じているのは、基本ラグビー関係者とのことです。

『下町ロケット -ガウディ計画-』では微妙な役どころだった中里を演じていた高橋光臣さんが、キャプテン・岸和田徹(きしわだ・てつ)とは、何故?とか思って申し訳ないです…名門・啓光学園(現・常翔啓光学園)ラグビー部のご出身で、東洋大学でもラグビー部。

廣瀬さんとは同い年で試合をしたこともあり、面識があるそうです。ドラマのオーディション会場で偶然再会したと、高橋さんがインタビューでお話しされていました。

廣瀬さんも高橋さんを「ミツ」と呼んで一緒に仕事していることへの感慨に触れていました。

青春時代を共有したお二人が、こうしてラグビーを通して大人になってから一緒にお仕事をするというのは、見ている方にもグッとくるものがあります。

これからの展開とお二人の演技も非常に楽しみです。

 

【原作との設定相違点】

一応触れておきます。

 

・原作は横浜工場、ドラマは府中工場

・原作には登場しない君嶋と柴門の家族が登場する。柴門の妻に君嶋は学生時代好意を抱いていた

・君嶋と柴門は学生時代ノート以外に接点はないが、原作では進路提出の際会話している

・浜畑の出身校が廣瀬俊朗さんに合わせてか慶応になっている(原作は実在する固有名詞を基本使わないので)

・原作ではそもそもアストロズに外国人選手はいない

 

大勢は変化なさそうな違いなので、 この辺りは全然気にしていません。

が、少し心配なのは、滝川常務の君嶋とアストロズに対する当たりが、本当に直で厳しくて意地悪に見えること。原作では、まんまと騙されたという感じですが、よくよく読み返すと、ただ単に本当に会社として厳しいことを言っているだけなのですよね。

滝川常務が本当に悪人だと、この物語全部ひっくり返りますので。

その点だけが少々心配です。

 

【おまけ】

そういえば高橋光臣さんとラグビーといえば、シニアラグビーを題材にしたドラマ『不惑のスクラム』(2018年NHK)をすぐに思い出しました。

よく考えたら、続けてラグビーを題材にしたドラマに出ているのですから、高橋さん自身がラグビーに関わっていたと気付いていいものですよね。

そうすると…もうお一方いらっしゃいました。『不惑のスクラム』にも出演されていた方。

松尾諭さんです。

松尾さんは西宮南高校ラグビー部だったそうです。

『ノーサイド・ゲーム』では、鍵原誠(かぎはら・まこと)。アストロズの前に立ちはだかる王者・サイクロンズのGMで、まぁ…敵サイド(苦笑)

柴門更迭の場面でも嫌な感じ出ていましたしね。

でも私は松尾諭さん、好きです。嫌な役も可愛い役もできる素敵な役者さんだと思います。

実はWOWWOWの『下町ロケット』では、山崎光彦部長の役でした。 ヤスケンのイメージが強い役ですが、また一味違う山崎部長でしたね。

できれば今回も、ただの嫌な役で終わって欲しくないなぁ…というのは贅沢でしょうか。

原作は非常に影薄いですしね(苦笑)