『翔んで埼玉』『空飛ぶタイヤ』『記憶にございません!』『アルキメデスの大戦』を記事にしてきましたが、5連休などありましたので、その他にも実は結構観ておりました。
それなりに全部観て良かったのですが、私にしてはあまりにも短期間でたくさん観てしまったので、1本で記事にできるまで色々考えられて、心に残ったのはこの4作かなと。
なので、そのほかの映画は今回軽く全部まとめてみようと思います。
あまり深く考えずに普通に軽く感想語ろうと思うので、ネタバレが極度にお嫌な方はお気をつけください。
- 家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
- 花戦さ
- 検察側の罪人
- 64(ロクヨン)
- 嘘八百
- 空母いぶき
- (自己満足のおまけ)たくさん観た俳優さんは?まとめ
『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』
ヤスケン。だから観ることにしました。
あと、手の込んだ死んだフリをする榮倉奈々さんが可愛かったからです。
タイトルと予告編にある妻のぶっ飛んだ行動からは想像できませんが、「夫婦って?」ということを静かに語りかけてくる、単なるコメディにとどまらない作品でした。
私が一番好きだったのは、ヤスケンが、夏目漱石に二葉亭四迷で返すシーンです。実際には俗説という話もありますが、その意味を考えたやり取りとしては実に粋です。
2人とも末永くお幸せに!良かったねー!!
『花戦さ』
本当はここで『嘘八百』と『記憶にございません!』を借りたかったのですが、どちらも全部貸出中だったので、中井貴一さんと佐々木蔵之介さんが出ている映画ということで替わりに借りました。
『のぼうの城』も好きだったので、野村萬斎さんの戦国時代なら間違い無いかなという気持ちもありました。
そのような経緯で借りてきたので、イメージはコメディだったのですが、かなり違いました…
確かに野村萬斎さんはコミカルで面白い感じ出ているのですが、秀吉があまりにも酷い。千利休をはじめ、池坊専好の大切な人たちが秀吉の暴政の犠牲になっていくので、楽しい気分にはどうしてもなりません。
市川猿之助さんは好きだったはずなのに、私が観た中で一番嫌な役ではないですかね、これ。憎らし過ぎて嫌いになりそうでした(苦笑)
秀吉のために非業の死を遂げたことが有名な千利休は、佐藤浩市さん。大好きな俳優さんな上に、作中でも専好の良き友でしたので、どうしても秀吉が許せなくて後味が悪かったです…
お目当ての中井貴一さんと佐々木蔵之介さんは、それぞれ織田信長と前田利家なので、良いイメージで終わったのが救いです。
『検察側の罪人』
木村拓哉さんと二宮和也さんなら、力の入った検事もの=面白いに違いない、という図式を期待して借りてきました。
…しかし、これは↑上2本と『翔んで埼玉』『七つの会議』(もう1回久しぶりに観たくなった)と一緒に借りてきたのですが、唯一「観なくても良かったかな…」と思ってしまった作品でした。お好きな方はごめんなさい。
木村拓哉さん演じる最上の行動が、どうしても理解できないし許せないのです。
あと、個人的に平岳大さん演じる丹野の顛末も納得がいきません。物語の大筋から見たら、丹野をわざわざこうしなくても良くないか?と。家族も謎だし。
(途中で気持ちが入らなくなって集中していなかったので、きちんと観ていれば分かったかもなのですが。ごめんなさい)
『64(ロクヨン)』
ドラマ版ではなく映画のほうです。『花戦さ』で千利休が悲しかった佐藤浩市さんが主演。
さすがの横山秀夫先生です。見応えがありました。2本続けて観ましたが、あっという間でした。
事件もののお決まりで誰が犯人なのか考えながら観るのも良し、被害者遺族や事件に携わった鑑識の苦悩に思いを巡らせるも良し。
被害者の父親には永瀬正敏さん、ミスが大きな傷となった鑑識の2人には吉岡秀隆さんと窪田正孝さん。事件の謎と佐藤浩市さん演じる三上の執念の傍ら、この3人にもグッときます。
ただ最後まで結局分からなかったのが、犯人の心情でした。動機はお金としても、何故殺すまで至ったのか…殺人を犯した時点で既に人の親なのに。でも、幼女を殺害しておきながら平気で生きてきた人なので、どこかサイコパスということなのでしょうかね。自分の子供は可愛いのに。
『嘘八百』
何故全部貸出中だったのかと思ったら、今年続編『嘘八百 京町ロワイヤル』が公開されていたのですね(普段映画は殆ど興味無いから知らなかった)
とにかく、佐々木蔵之介さん、大好きですので…(『空飛ぶタイヤ』にも出ていらっしゃいましたので、結局この期間で出演作3本も観たことになります)加えてこれまた間違い無い俳優さん・中井貴一さん。面白くないわけ無いと思い、満を辞してレンタルです。
中井貴一さん演じるズルい古物商・則夫の可愛い娘・いまりちゃんは森川葵さん。『花戦さ』のれんちゃんでした。連続して同じ役者さんが出ている作品を観ると、少し不思議な気持ちになります。
ストーリーは、則夫と贋作を作る陶芸家の佐輔(佐々木蔵之介さん)が組んで、自分たちに煮湯を飲ませた棚橋(近藤正臣さん)に仕返しをしようとするというものなので、所々笑えて(泣けて)、後味は気持ちが良いです。
悪役は近藤正臣さんですが、本当に何を演じてもお上手な方ですね。あのようにお優しい顔なのに、優雅で上から目線の嫌なお爺さんは見事でした。
あと、佐輔の仲間たち3人の、木下ほうかさん、坂田利夫さん、宇野祥平さんも凄く良いです。特に木下ほうかさんは見ないキャラクターですね。何でもできる方とは思っていましたが、さすがでした。
『空母いぶき』
あらすじも原作があることも全く知らずでしたが、佐藤浩市さんの首相の演技が、安倍首相を揶揄していると問題になっていたという話は知っており、気になったので選びました。
特に強い期待を持って観たわけではなかったのですが、面白かったというより、想像以上に考えさせられました。
日本海軍が題材の作品『特攻の島』『アルキメデスの大戦』の後に、現代の海上自衛隊の物語という…
まさに『特攻の島』の頃の戦時中は、敵は殲滅すべきもの。敵を殲滅し国を守るためなら、自らの命や仲間の命は捨てるべきもの。ですが、この『空母いぶき』での現代の戦闘は、攻撃すれど敵も仲間も命を失わないことが至上の使命。
と言いつつも、登場する自衛官たちは、国や仲間を守るためなら「自分の命」は賭けてもいいと思っています。護衛艦・はつゆきの瀬戸艦長(玉木宏さん)は、いぶきを護るため、はつゆきを盾にし損傷、自らも重傷を負います。その意志は、回天搭乗員を志願した若者たちの、大切な家族を守るために出撃するというものと通じるものがあると感じました。戦争を肯定する気はありませんが、誇り高き日本海軍の心というのでしょうか。その意志は尊いものだと思います。ただし、いくら尊くても、自分の命を犠牲にすることを他者に強いてはいけないし、周囲の人を思うなら自分の命も大切にして欲しい。
…色々考えさせられましたが、結局何が1番正しいかまとまらなかったです。
でも、だからこそ予想外に、観て良かったと感じました。
あと普通に、護衛艦・いそかぜの浮舟艦長(山内圭哉さん)と岡部砲雷長(和田正人さん)の「いてまえ!」「テ!」のコンビが好きでした。すみません。
【(自己満足のおまけ)たくさん観た俳優さんは?まとめ】
しかし振り返ってみると、手に取った動機はある程度様々だったと思っていましたが、出演の俳優さんは好きな方に相当結構偏っていました。
そこもちょっとまとめておこうと思います(自己満足)
1位タイ 4本
佐藤浩市さん
『記憶にございません!』『空母いぶき』『花戦さ』『64(ロクヨン)』
中井貴一さん
『記憶にございません!』『空母いぶき』『花戦さ』『嘘八百』
佐々木蔵之介さん
『空母いぶき』『花戦さ』『嘘八百』『空飛ぶタイヤ』
こちらの御三方は、映画を自発的にほぼ観ない私にとって、数少ない「出ているなら観よう」と思う俳優さんなので、当然といえば当然です(『空母いぶき』の中井貴一さんと『空飛ぶタイヤ』の佐々木蔵之介さんは、観るまで分かっていませんでしたが)
あと、ヤスケンですね。こちら4名が四天王です。
3本の方はおらず、あとは2本の方が数名。
柄本佑さん
『アルキメデスの大戦』『64(ロクヨン)』
斉藤由貴さん
『記憶にございません!』『空母いぶき』
宇野祥平さん
『嘘八百』『64(ロクヨン)』
森川葵さん
『嘘八百』『花戦さ』
大倉孝二さん
『検察側の罪人』『空飛ぶタイヤ』
準主役から良いアクセントになっている脇役まで、様々ですが、個人的には宇野祥平さんが最近好きです。『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』で観て、『俳優 亀岡拓次』(ヤスケン!)も観ました。次は、『嘘八百 京町ロワイヤル』で拝見する日を楽しみにしております。