日曜劇場 下町ロケット1話 -ゴースト-
(TBSテレビ)
ついに、10/14の21時より放送開始しました。
原作をガッチリ読んでから放送を見るというのは初めてなので、どういう感じになるかなと思いましたが、良くも悪くも原作との違いが目につくものですね。
原作と比較しつつ振り返ります。
【1話あらすじ】
帝国重工のロケット事業継続の危機、経理部長・殿村(立川談春)の離脱、農機具エンジン最大の取引先・ヤマタニとの取引縮小と、佃製作所に多くの試練が襲いかかる。
しかしそれらを、新規事業を考えるターニングポイントと捉えた佃社長(阿部寛)はトランスミッションの製作を思い立つ。
その中で巡り合ったのが、企画設計のみを行い製造は行わないという、下町ベンチャー企業・ギアゴースト。ギアゴーストのトランスミッションのバルブコンペに参戦した佃製作所だったが…
初回拡大版で時間が長かったとはいえ、『ゴースト』のかなりの部分が1話で進みました。
起承転結でいうと、もう「承」まで終わったも同然です。
これはやはり『ヤタガラス』まで1クールでやりますね。
では、私が気になったドラマと原作比較です。
【ドラマvs原作①佃社長と出会うのが早い】
古舘伊知郎さん演じるダイダロス・重田社長と佃社長がもう実際に出会います。
原作では、ヤマタニの取引縮小の場面でダイダロスという名前が出てくるだけで、重田社長はその過去が故に、伊丹(尾上菊之助)の前に初登場です。佃社長とは『ゴースト』の中では会いません。
あと、島津(イモトアヤコ)もギアゴーストのシーンの前に、ボーリング場で佃社長と会っています。
でもこの辺は、ストーリーの大勢に影響無いかなと思うので、どちらがどちらということはありません。
【ドラマvs原作②軽部と伊丹が今ひとつ】
「技術力よりコスト」。佃製作所の信念を真っ向から否定しているような風潮の中、ギアゴーストのトランスミッションのバルブを作ることで、新しい顧客への寄り添い方を見つけるくだりは大好きです。
原作でもドラマでも、洋介(竹内涼真)と軽部(徳重聡)が反目し合うところは同じなのですが、軽部の言葉から洋介がヒントを得て1人で考えて答えに辿り着く原作と違い、ドラマでは社長と共に福井に行くことで、軽部は抜き社長を入れてバルブが完成します。
福井のシーンは『ガウディ計画』の幸せなその後を描いており、一村先生(今田耕司)まで登場のファンには堪らないスペシャルです。ここはドラマに拍手したいところですが、そのせいで非常に軽部の影が薄い。
軽部は原作では、全体のコストを抑えて洋介たちが作りやすくするために、自分のパートのコストをギリギリまで削ったり、こっそりチームとして凄く努力してくれています。
が、ドラマでは今のところただの嫌な奴(苦笑)
最後のモーター技研での審査のシーンでは、佃社長と山崎部長(安田顕)が同席し、バルブの良さを見抜いた島津と佃製作所側の言葉を聞かなければ、大森バルブの方を取りそうだった伊丹…
原作では、審査結果を2人で見ただけで短時間で佃の勝ちをあっさり判断、柏田(馬場徹)たち社員を驚かせるのですが、ドラマでは一見伊丹が使えない人っぽい(苦笑)
原作読んでいるので、軽部も伊丹もデキる良い役だと分かっているのですが…ドラマしか見ていないと今のところこの2人は今ひとつですよね。それがなんとも不満でした。
今回ラストでは、ケーマシナリー(知財部長・神田川は内場勝則)が登場。
ギアゴーストの顧問弁護士・末永(中村梅雀)も登場します。『ゴースト』の原作での新キャラはもうほぼ全部出てきました…?あ、トノさんの同級生の稲本(岡田浩暉)はまだですね。
ギアゴーストが最大の危機を迎えようとしているところで、今回は終わりです。
次回は恐らく訴訟なので、我らが神谷先生(恵俊彰)の登場です。
では、また来週をお楽しみに。