翔んで埼玉(映画)
職場が休業になり、家にいる時間が多くなったので、映画鑑賞しようかとレンタルして参りました。
原作はあの『パタリロ!』の魔夜峰央先生のなんと1982年〜の連載。
『特攻の島』の記事の次にこれ?とは言わないでいただけるとありがたいです(苦笑)
『パタリロ!』は大好きですが、映画化されて話題になるまでこの作品の存在は知りませんでした…(知ってから一読はしましたが)
魔夜先生の世界観が実写になることは違和感があり、観賞を迷っていましたが…やはり、35年以上前の未完のこの漫画作品を敢えて映画にする着眼点に賛辞を送りたく、観賞に至りました。
【あらすじ】
娘の結納のため、埼玉から東京へ向かう菅原一家(ブラザートム、麻生久美子、島崎遥香)。車中のラジオから聞こえてきたのは、埼玉に関する「都市伝説」ーーー
時は19XX年。東京では埼玉県人への迫害と差別が行われていた。
ある日、東京でも屈指の名門校・白鵬堂学院の中でもエリートとされるA組に、アメリカ帰りという麻実麗(Gackt)が転校してくる。東京都知事の子息でもある生徒会長・壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、容姿端麗で都会指数の高そうな麗に近づくが、麗は何故か埼玉県民のクラス・Z 組の生徒を庇い、桃美は麗を目の敵にするようになる。自身を不利にする麗の行動には、彼の正体が関係していたーーー
「壇ノ浦桃美(だんのうら・ももみ)」(原作では白鵬堂桃美)という名前で、演者は二階堂ふみさんですが、百美は男性です。
魔夜峰央ワールドに慣れている方なら違和感無いと思いますが、いきなり『翔んで埼玉』だけを観た方にはどう映ったのか少し気になります(笑)
【感想】
※一応ネタバレに触れないようにしています。意味があるか分かりませんが…
第一に私は、伊勢谷友介さんを推したい。
もともとポスターや画像にもデカデカと載っているのですが、この役は何なのかと思っていました。それもそのはず、伊勢谷さん演じる阿久津翔(あくつ・しょう)は、原作には存在しない映画オリジナルキャラクターでした。
魔夜峰央ワールドだからこそ許される突飛な設定や展開に、オリジナルキャラクターが自然に入る余地などあるのだろうか?と思いながら観ていましたが、杞憂に終わりました。
「よくこれに伊勢谷さんを抜擢したな、よく伊勢谷さんもこれ引き受けたな」としか言いようがない(笑)
何に出ていても格好良い伊勢谷友介さんが、あのようなぶっ飛んだ役を大真面目に演じてくれている。
私の1番のお気に入りは、THE ALFEEの高見沢俊彦さん(埼玉県出身)を「嫌いじゃない」というシーンでした(もっと他にあるだろうと言われそうですが、確実に1番笑いました…)
主役の2人より注目していましたね。結果。
基本、ギャグ漫画原作の映画ですので、ストーリー展開が気になることはほぼありませんでした(気にしていたらバカらしくて観ていられない笑)
各シーンの小ネタや演出をとにかく楽しむのが◎と思います。
タイトル通り埼玉がクローズアップされ、とにかくディスられているのは間違いないのですが、千葉・茨城・群馬の扱いも実は酷くないか…?(笑)
映画制作者側は、クレーム対応としてQ&Aを用意していたそうですが、全く不要だったようです。
ですが、電子書籍のレビューでは「不快」という埼玉県民の方のコメントも見ました。
でも私は、この映画には制作者さんたちと演じた俳優さんたちの大真面目さから、埼玉(や取り上げられていた県)への愛を感じました。
フィクションでありギャグです。お笑い芸人さんたちのネタと同じです。愛や思いが無いと作れないものだと思います。
そう思って観てもらいたい。面白いですから。
そして必ず、エンドロールまで全部観てください。主題歌「埼玉の歌」(はなわ)のフルコーラス、全部聴いてください。
これは私が学生時代に爆笑オンエアバトルで観たことがあるくらい、かなり前の歌だと思うので、今の時代に合わせて少し変わっていた部分もありましたが、メロディーなど大部分が当然そのままで懐かしい気分になりました。
♪埼玉西武ライオンズのホーム球場
西武ドームはドームなのに雨に濡れる
私も濡れたことあります(笑)
歌詞に合わせた映像も可愛くて◎でしたが、後からYouTubeで探したら、この映像のバージョンはありませんでした。。。残念。。。
でもこのMVバージョンも良いですよ!
映画観た後に是非どうぞ!
♪だから大好き埼玉!